INTERVIEW

大山寺の生き証人 大館宏雄さん

まだ雪の多い2月の大山寺本堂でお話を伺いました。今年は雪が多くて、社務所は屋根まで雪で埋まっていました。大館住職さんは私たちをきちんと僧侶の正装で迎えていただき、日本遺産認定を大変喜ばれ、大山の歴史の深さや大山信仰復活への熱い思いを語っていただきました。厳しい寒さの中、静寂な本堂には大館住職さんの力強い声が響き渡っていました。

歴史と信仰の大山をしっかり後世に伝えたい

大山日本遺産 大山寺圓流院住職 大館さん
今までスポーツや観光の側面から多くの方々に愛されてきた大山ですが、歴史の面から深く研究されることがなかったのです。私たちの研究では大山の魅力は実は歴史的な側面で日本有数の価値があることがみえてきました。ひとつは大山の信仰の規模観です。明治の廃仏毀釈までは、大山は日本有数の信仰の山として、また国家安穏を祈る山として存在していました。全国に通じる信仰の山だったのです。それを物語るものが「大山六道」です。記録では古道が6本あることがわかったのです。中国地方のみならず全国の人々が大山を目がけて山を登ってきたのですね。人や牛馬も一緒に苦労をして訪れていたのです。その光景を想像すると胸が躍るようです。
大山日本遺産 大山寺圓流院住職 大館さん

日本遺産認定をきっかけとしてどんな活動に取り組まれますか?

そうですね、夢は広がりますが大山の歴史的価値を広く認識していただくために

  1. 大山信仰の復活
    「大山自体がご神体」という考え方を紐解きながら、「牛馬市の復活」や「生活行事や祭りの復活」などに取り組みたい。
  2. 日本遺産連携へ着手
    中国山地で日本遺産に認定されている「三徳山(山岳信仰)三仏寺」と「奥出雲地域(たたら製鉄)」を点から線へ結びつけて「日本遺産ネットワーク」が生まれるようにして世界から研究者や観光客の訪問を期待したいですね。

大山日本遺産 大山寺圓流院住職 大館さん
大館住職さんの明るくて未来志向のお話は尽きることがありません。
「過去は未来」と言います。大山の歴史を学ぶことが未来への挑戦になることを確信させていただくインタビューとなりました。
 

プロフィール

お名前 大館宏雄さん
ご職業 大山寺圓流院住職

Profile

 
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