INTERVIEW

大山観光の魅力 矢田貝繁明さん

大山は古くから自然が守られ手つかずの山だ

大山の自然に向き合って仕事をされてきましたが
大山の魅力とは何ですか?

大山日本遺産 鳥取県立大山自然歴史館館長 矢田貝さん
大山は神の住む山と言われたり、信仰の山と言われたり、修験者の山、大山寺領の時代があったりして非常に神聖な山としてありました。日本遺産として充分価値のある山ですね。大山はブナやミズナラが豊富に生育していて保護された山でした。人が伐採したこともありません。また大山は30万年前から火山活動でできた山でしたから、その火山灰や火山礫が堆積してできた山なので水源涵養に優れた山です。森林と地質が相まって下流では豊富な水源としてコメ作りがおこなわれていました。恵みの山でしたね。昭和に入って国立公園に指定され森林の伐採が禁止されますます手つかず状態で自然の宝庫となり今があります。

日本遺産認定をきっかけに
大山を魅力をどうアピールしたらいいですか?

大山日本遺産 鳥取県立大山自然歴史館館長 矢田貝さん
例えば、大神山神社周辺で7月ごろ「ヒメボタル」を見ることができます。「もひとり神事」の時に頂上でもみることができますが、大神山神社の蛍も思いで深い光景として楽しめます。自然が守られているがための自然がくれる宝物です。子供たちと「ホタル箒」をつくって蛍狩りなどいいですね。子供たちの一生の思い出になります。
また6月ごろ見ることができる「金門の夕日」は絶品ですね。信仰の山ならではの神秘的な夕日を楽しめます。自然の素材を生かした観光素材はたくさんあります。地元の人たちとそんなメニューをつくっていきたいと思います。

大山日本遺産 鳥取県立大山自然歴史館館長 矢田貝さん

また日本遺産に含まれている史跡をめぐるウォーキングもやっていきたいです。日本遺産認定は歴史的資産だけではなく大山の自然の豊かさも重要な要素として認定されています。
未来へ残す自然遺産として「自然を愛する心を育てたい」と考えています。


これぞ山男という風貌にも感動しましたが、大山の自然への愛を感じるインタビューでした。自然のそばで生きていらっしゃる人の感性は人に安心を与えてくれますね。

プロフィール

お名前 矢田貝繁明さん
ご職業 鳥取県立大山自然歴史館館長

Profile

 
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