INTERVIEW

大山の自然を見守る 西尾秀道さん

西尾さんは日本遺産認定作業に取り組まれた大山町教育委員会の方です。
今回は複数の市町村にまたがって展開する「シリアル型」といわれるネットワーク型の日本遺産認定で、大山町、伯耆町、江府町、米子市の取りまとめに従事されました。

土地のチカラの再現ストーリーを起爆剤に
文化振興に取り組んでいく

 

認定を受けた今のお気持ちはいかがですか?

大山日本遺産 大山教育委員会 西尾さん
短期集中で取り組みましたから、苦労もありましたが認定されてよかったですね。喜びと安堵でいっぱいです。
「日本遺産」の認定を受ける最大のポイントは歴史や文化の「解説」ではダメで、地域の歴史的魅力や特色を通じて大山周辺の文化・伝統を総合的に語る「ストーリーになっている」ことが重要で、このストーリーづくりが大変でした。大山という山だけでもダメで、美味しい水だけでもダメです。そこに暮らす人々の中に生きている伝統文化や生活行事など暮らしが息づいている物語が必要だったですね。
各行政から文化財担当、観光担当が集まり、この圏域の共通テーマを掘り起こしていくうちに、大山を中心に広がる「地蔵信仰」と人々の生活行事や祭りの検証。そして何といっても「日本最大の牛馬市」の開催という圧倒的な集客力の地域だったという土地のチカラの再現ストーリーを起爆剤にしたいと考えました。今後、地元に誇りを持って地域の歴史の掘り起こし、文化振興に取り組むきっかけにしたいです。

大山日本遺産 大山教育委員会 西尾さん

今後どのように推進していきたいですか?

日本遺産は観光活用が大きな位置を占めるので、世界から訪れる外国人観光客を受け入れるためのインバウンド対策、多言語化の情報誌やガイドの養成など観光振興に力を入れていきたいですね。


大山日本遺産 大山教育委員会 西尾さん
西尾さんには大山町御来屋にある大山町名和公民館の会議室でお話をお聞きしました。 多くの意見を取りまとめ簡潔に企画をまとめるのは至難の技です。安堵された笑顔には「大山さんのおかげ」と地域周辺に暮らす人たちがいつも仰ぎ見る大山への愛を感じました。
 
私たちの生活の中心にいつも大山がある。大山開山1300年とともに新しいチャレンジが始まった気がするインタビューでした。

プロフィール

お名前 西尾秀道さん
ご職業 大山町教育委員会

Profile

 
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