INTERVIEW

日本遺産認定の軌跡 足立敏雄さん

大山の観光振興一筋の足立さんとお会いするために、自ら経営していらっしゃる「大山館」にお邪魔してお話を伺いました。
スキーシーズンで賑わう2月。公職も多い足立さんは国内、海外観光客の誘致に活躍しています。ざっくばらんなお人柄で大山観光振興には欠かせないお方です。

土地に根づいた行事や祭りがこれからの観光資源

 

日本遺産認定を観光振興にどう活かしていかれますか?

大山日本遺産 大山観光局会長 足立さん
観光も新しい時代を迎えています。テーマを持った観光に注目しています。日本の歴史・文化に憧れる外国人の増加などや国内旅行でも個人客・小グループが主流になりましたね。日本遺産認定は大変喜ばしいニュースで、観光振興に弾みがつきました。
大切なことは大山を訪れる人々にどのようなストーリーが描けるかということです。歴史的資源、文化的資源、スポーツ的資源等大山はいろんな顔を持つ観光地であり、そして信仰の山でもあります。その長い歴史の過程で貴重な生活行事や祭りを守ってきました。あの賑わいを覚えている人がだんだん少なくなっていますね。
かつて牛馬市がおこなわれた春と秋には、小中学校が休みになって地域全体が本当ににぎわいました。この大山の歴史・文化の検証をもっと地道に復興させて賑わい創出に取り組みたいです。今がラストチャンスという危機感があり、この日本遺産認定をチャンスとして「地域に根づいた歴史・文化」をテーマとする観光振興に取り組みます。

大山日本遺産 大山観光局会長 足立さん

具体的に取り組みを教えていただけますでしょうか?

大山へ向かう六道といわれる古道を活用したツーリズムもいいですね。地蔵信仰をテーマに広く圏域をとらえて観光振興に着手したいと思います。
結論として「大山が育んできた文化・歴史」を再構築していくことを選択しました。大山は大山町だけのものではなく、「中国地方全体の生活の営みの中心地だった」ことを考え、大胆に未来を構想しながら進めていきたいと強く願っています。


足立さんのお話をお聞きしながら、土地に根づいてきた生活行事や神事の復活など楽しめるプログラムづくりに期待が膨らみました。
町民と歩む観光振興に期待しましょう。

プロフィール

お名前 足立敏雄さん
ご職業 大山観光局会長

Profile

 
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